本年度

読売新聞【朝刊全国版】10,180,981部 朝日新聞【朝刊全国版】8,321,934部 琉球新聞【朝刊】203,544部
総計18,706,459部 掲載
「家族、職場の購読者を考えると、約5,000万人、国民の2人に1人の目にふれることになります。」
意見広告 2003年虫歯予防週間 全国へのメッセージ
タイトル
虫歯は伝染性感染症
 今、新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)が世界的に大きな問題になっています。それはウイルスや細菌などの微生物による伝染性感染症によって、これまで多くの文明や帝国が滅亡したり、崩壊の危機にさらされてきたからなのであります。ペストが蔓延した14世紀のヨーロッパしかり、そしてローマ帝国の衰亡やインカ帝国の滅亡にも感染症が大きく関わったと言われています。
 しかし、実は身近なところで私達はそうとは気づかずに、すでに伝染性感染症に冒されていたのであります。それは虫歯です。虫歯もミュータンス連鎖球菌による伝染性感染症だったのであります。このことは当時の国立感染症研究所口腔科学部が中心となって編集した医学書「う蝕細菌の分子生物学―研究の成果と展望」クインテッセンス出版株式会社、の序論でも明確に「1989年 W.D.Millerが、う蝕の化学細菌説を発表して以来、一世紀以上にわたる研究の結果、今日ではう蝕が微生物感染症であることを疑う人はいない」と言われています。 ミュータンス連鎖球菌
虫歯の原因となる「ミュータンス連鎖球菌」
b武笠英彦、花田信弘 他編、「う触細菌の分子生物学 研究の成果と展望」 クインテッセンス出版、1997より転写
 であるが故に、これほど日本国中にあるいは世界中に虫歯は蔓延してしまったのであります。そして早急な死につながらない病気であるため、これまで見過ごされてきたのであります。しかし、やはり同じ伝染性感染症です。真綿で首を締めるように徐々に身体が弱り、様々な病気を併発し、やがては生命の危機に至るまでのものとなりかねません。
歯は臓器であり、中枢だった
 歯は単に食べるための道具ではなく、脳を介して生命中枢機能に重要な役割をはたしています。かみ合わせのズレや、不適合物質(金属・非金属)による弊害、必要のない抜歯が生命中枢を狂わせ頭痛や腰痛をはじめ、唾液の分泌や血圧、自律神経系や姿勢制御などに影響を与え、さまざまな病気の引き金になっていたのです。まさに歯の病は万病のもとだったのであります。歯は欠く事のできない「臓器である」とともに「命の中枢である」とも言えるでしょう。これは、比叡山に伝わる「尚歯会(ショウシエ)」という高齢を尊ぶ会の言葉からも伺われます。すなわち、歯が長命長寿や命の要であるということです。
国は総力を挙げて虫歯菌の根絶を
 現状の日本を概観する時、確かに国民医療費は年毎に増大し、30兆円に達しています。一方、心臓疾患、脳血管障害、高血圧、精神障害、痴呆、リュウマチや難病、アトピー性疾患などは増加の一途をたどり、少子化も限界を越えつつあります。大人も子供も何かしらおかしな行動が目立つようになりました。これは人間が徐々に蝕まれ、文明の危機が近づいていると言えるでしょう。
 「ゆで蛙の喩え話」をご存知でしようか。蛙を熱湯につけると、その急激な熱さに驚いて、飛び跳ね、助かりますが、冷水から徐々に温めていくと、死に近づいていることに気づかずにいて、熱湯になった時には、時すでに遅く、飛び跳ねる力も失せて、死に至るのです。
 その意味で、新型肺炎などの社会的衝撃の強い伝染性感染症に関しては、人間の総力を挙げて適切な対策をとろうとすることでしょう。しかし、虫歯という伝染性感染症に対してはどうでしょうか。同様の伝染性感染症としての適切かつ本来の対策が、国の総力を挙げて取られてきたでしょうか。
 今、国は未曾有の経済的衰退を迎えようとしています。しかし、まだ余力は残されています。国家100年の計をはかるのは今でしょう。虫歯菌の感染によって崩壊した歯を削る、抜く、そして義歯で置きかえるという従来の対症療法に終始するのではなく、虫歯という伝染性感染症そのものを地球から駆逐する、根絶するという本来の感染症に対する対策を国の総力を挙げて取らなくてはなりません。そして、その手法をもって世界をも救っていくのです。
歯があるのが当たり前の社会への提言
 私達は、10年以上前からこのことを、「歯は臓器・歯があるのが当たり前の社会をつくりたい」という目標を掲げ、活動してきました。毎年、健康歯学フォーラムを開催し、虫歯菌を直接観察できる「位相差顕微鏡モニターシステム」を小学校や市町村に寄贈しつづけてきました。今年で11台目になります。そして、6月7日、午後1時より福岡サンパレスにて「虫歯菌根絶一万人集会」を開催します。多くの方々のご参集をお待ちしています。 村津和正歯学博士
虫歯菌根絶一万人集会実行委員会
代表 村津 和正(歯学博士)
代表 倉地 レイ子(保健師)
他、幹事11名、実行委員162名、サポーター1,615名
虫歯菌根絶一万人集会
           実行委員会
代表 村津 和正
           (歯学博士)

著書の中でお約束しました、拙著『え!まさか?万病編』『歯は臓器だった』『歯は中枢だった』『波動と歯臓の世界』の印税収入については本意見広告の費用の一部に充てさせていただきました。ご報告させていただきます。