3つのこと

これだけは伝えたい3つのこと

■虫歯は「感染」が原因です。

虫歯は、甘いものを食べたらなってしまう、という思い込みをまだたくさんの方が持っているかもしれません。虫歯は細菌が原因だと知っている方もいると思いますが、これは、ストレプトコッカス・ミュータンスなどの虫歯菌による伝染性感染症なのです。

虫歯菌
ストレプトコッカス・ミュータンスの電子顕微鏡写真像
出典:武笠英彦、花田信弘 他 編   「う蝕細菌の分子生物学  研究の成果と展望」   クインテッセンス出版 1997年

では、感染しなかったらどうなるのでしょう?実は、ほとんど虫歯にならないのです。昔は、感染力が強く、恐ろしい病気だったコレラやペスト(天然痘)も、人類は克服してきました。歯がかけがえのない大切な臓器であること、大切にすることで多くの病気を防ぎ、健康な体を維持できることが分かってきました。

私たち大人にできることは、最終的に虫歯菌を根絶し、伝染性感染症としての虫歯を失くすことです。

■一番のはみがき粉は、誰もが持っています。

唾液の働き

色んな種類のはみがき粉。いつも使うものを決めている方も多いと思います。でも、実はあなた自身が一番最高のはみがき粉を持っています。

歯磨き剤には界面活性剤や研磨剤が入っているため、磨いているうちに歯の表面の唾液由来の免疫物質を失ってしまったり、だんだん歯が摩耗してきます。また長時間磨けません。基本は何もつけずに自分の唾液で磨きましょう。唾液の中には色んな成分が含まれています。

人が本来持っている力で、歯を守っていきましょう。

■歯と命はつながっています。

歯は、命と直結する大切なもの。実は、歯が原因で起こっていると考えられる症状は数えきれないほどあります。お医者さんが原因をはっきり言えない症状や、慢性病として片付けられている症状。様々な症状が歯が原因で起きています。

  • 歯の噛み合わせがあっていない
  • 身体に良くない金属や化学物質などの歯科材料が使用されている
  • 歯が28本以上そろっていない
  • こういったことが原因になって、体全体の不調を引き起こしていることがよくあります。症状が起こり始めた時期と、歯の治療の時期が一致したりすることもよくあることです。しかし通常は、歯がその原因であることに気がつかないことがほとんどです。

    実は「命、人体」を時計の文字盤に例えると、歯は時計の針の中心に位置しているのです。

    歯は時計の中心

    この中心の歯が調和と秩序を取り戻すと、歯が原因して病んでいた脳を含む、全ての器官、臓器は正常に働きだし、生来の元気が蘇るのです。もちろん、水、食、生活習慣などなど、健康の基本が大切なことは言うまでもありません。

    まさに、この時計に例えられる命と歯の関係が医学のパラダイムチェンジなのです。天動説から地動説への転換に匹敵するのです。

    明治以来、ドイツ流の臓器別医学が基本にある、日本の現代医学の考え方では、このような「歯」という一つの器官、臓器によって、心身全体の不調が起こるような概念は、受け入れがたいのです。しかし、これは事実なのです。

    本当の歯の力、本当の歯の健康、そして歯の無限の可能性で、社会を変えていきましょう。