設立趣意

歯があるのが当たり前の社会を目指して

 当NPOは、「歯は単に食べる道具に過ぎない」とする「歯末梢説」の従来の理解を改め、歯は命の中枢の臓器であるという歯の真の理解「歯中枢説」の普及啓発を行うと共に、すべての健康な歯があるのが当たり前の社会を達成し、病気のない世界、世界平和を目指します。

今日の安易に「歯を削る、抜く、決して人体には使用してはならない水銀、コバルト、ニッケル、パラジュウムなどの重金属合金で補修する」という歯科医療は、医聖と言われたヒポクラテスの医の原点に立ち返ったとき、それは本来の姿ではありません。本来歯科医師は歯の守護者であるべきです。

今、80歳の平均残存歯数は10本に過ぎません。生来の歯の3割程度しか人生の終末期に歯が残っていないのです。しかも、それらのほとんどは人工的に修復されています。

一見健康そうであることは真の健康ではありません。

一見健康そうに、外見上、歯の修復を行ったり、歯列矯正によって、一見歯並びを美しくしても、歯の噛み合わせが正され、臓器的機能が正常化されなければ、真に歯が健康になったとは言えません。

あるいは、全身的に不適合な物質が使用されると、逆に歯そして全身の真の健康は障害されてしまいます。慢性的に、徐々に生命機能は弱体化し、狂わされていくのです。

口の中には絶えず唾液が分泌されています。歯であれ、重金属の義歯の修復物でれ、唾液はそれらの表面に触れて、流れ、マクロガルバニック電池腐食作用によって溶解した重金属イオンを、あるいは、化学物質であれば、それらを溶かし、生涯体内に吸収されて続けていきます。

歯の中には歯髄があり、血液が流れ続けています。やはり修復された人工物質の影響を波動的に受け続けるのです。

その結果が、今日の国民医療費が34兆1360億円と言う国家予算の35%にも達する巨額になった(平成19年度)原因です。(下図は平成17年度まで:平成19年度厚生労働白書)そのうち12兆5271億円は国民の税金が使用されています。それは総額で40兆円程の税収の実に30%を超えているのです。

国民医療費

癌や脳血管障害や心臓病など致死的な病気や、高血圧、糖尿病、腎臓病などの慢性病、うつ病などの精神障害、高齢者の痴呆や寝たきりなども増え続け、医療費は増加の一途をたどっています。さらに、原因不明の難病も増えています。患者数は3000万人を超えるとも言われる高血圧症も9割が原因不明です。

何故、これほどまでに一見医療が高度化、発展し、医療費も巨額となり、医師も増え、歯科医師も過剰と言われるまでに増加したにも関わらず、致死的な病気、慢性病、原因不明の病気が増え続けるのでしょうか。

その答えは「歯」にあるのです。

社会を海に例えると、一滴一滴の海水が集まったものが海です。社会は一人一人の人間が集まった海のようなものです。一人一人の狂いは社会全体の狂いとして現れ、人体の心身の狂いに留まらず、社会全体の狂いとして現れるでしょう。しかし、必ず良くなります。

今日の「歯」の認識そして医学パラダイムをもう一段高いものに修正し、歯科医師を本来の健康な歯を保持、増進する守護者の姿に戻し、すべての健康な歯があるのが当たり前の社会への一歩を踏み出す時、明るい人類の未来が約束されるでしょう。

早急に、この修正を行わなくてはなりません。今、日本国の借金は1000兆円を超えました。経済の視点から考えても、もう待ったなしの状況と言えるのです。私達は未来の子孫に巨額の借金を残してしまいました。

それを償うために、明るい未来を創生する「健康な歯」の資産、財産を、未来の子孫、子供たちに残しましょう。「健康な歯」が必然的に残る仕組みを残してあげましょう。

「歯」には無限の可能性が秘められています。

「歯」には無限の歓びが秘められています。

「歯」には無限の生命力を人体から引き出す力があります。

何故なら「人体は神が神に似せて造られたものだからです」

その無限なる可能性、歓び、力を開く鍵が「歯」にあるのです。

「歯」は「八」に通じ、「八」は物事を開く意味があります。

必ず、子供たちは蘇ります。

そのために、下記の提言をします。

歯科医師らが、従来の「歯を削り、抜き、人工物質で修復する」ことを医業とする業務形態を改め、本来の歯の守護者として「すべての健全な歯が国民に生涯残るように」その業務形態を改めるべく、医療保険制度を治療型から予防型に転換しましょう。

歯の崩壊を引き起こしている虫歯を、それが虫歯菌による伝染性感染症であることを直視し、国の総力を挙げて、歯科医師を含めた歯科保健に携わる関係者らが感染症としての適切な対策をとり、これまでペストやコレラなどの感染症を終焉させたように、根絶しましょう。

それらを日本において達成するとき、日本にひいては世界に人類すべてに真の健康福祉が実現され、病気のない世界と世界平和が達成されるものと確信します。

NPO日本歯臓協会 理事長
歯学博士 村津 大地